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エレクトリックギター

わたくし、画家と言うバンドでギターを弾いておるのですが、先日、吉祥寺にあるキチムと言うカフェで、セミアコースティックのライブをさせていただきました。そのライブと言うのは、カリヴァストロ楽団と言う楽団の、レコ発のイベントにお誘い頂いて、言わば二組の共演だった訳です。

カリヴァストロ楽団、めっちゃ素敵でした。場の空気含め凄い素敵なイベントでした。ご存知ない方、是非聴いてみてください。 https://soundcloud.com/karivastro-orch

画家も結構良いライブができたんじゃないかなと思います。

その時の画家のライブで、もう一人のギタリストである杉本さんのフェンダーテレキャスターをお借りして演奏いたしました(彼はエレアコを演奏)。そのライブの時に自分が出せた音が、良かった。今まで感じた事のないしっくり感を感じました。それ以来の僕ときたら、テレキャスターを手に入れるべきなのではないか、と言う想念にとりつかれてしまっています。人妻に惚れる与太郎の心地です。今までテレキャスを手にすることなんて全く考えてなかったのに!

急にではありますが今までの僕を振り返ります。

画家を初めて一年後くらい、多分今から5年前くらいに、ジャズマスターと言うギターと、HAOのrumble modと言うオーバードライブエフェクターを購入しました。見た目と、あるギタリストが出す太いちょっと荒々しいジャズマスターの音に惹かれての事だったかと思います。

そんなこんなでそのギターを手元に、音楽聴いたり、バンドやったりすんのが好きで続けてきていたのですが、まわりのギタリストと比べて、全くというほどギターそのものに拘りとか愛情とか感じることができなくて、それが地味にしかし、案外しぶとくコンプレックスだったように思います。

しかし特に音色の事はよくわからんし、みんなが「抜けがいい」とか「中高音域」がどうとか、わかる様なわかんない様なだし、楽器屋で試奏してもこれが良いのか悪いのかもよーわからんし、どれ弾いてもまぁこんな感じじゃないっすかねって感じだし、あんま工夫する気にも調べる気にもならず。

しかし最近、ここ半年くらい、凄く興味があります、ギターと言う楽器とその音に。今更かい!という自己ツッコミのその反面、ギターそのものを好きになれて来ている事が嬉しい。音色にもこだわったりするのが楽しく なって来ました。「比較と経験」によってほんの少しだけ自分の好きな音や、出したい音のイメージがわかって来た様な気がしています。これは幼馴染みであり友人である、時は ムーブメンツのギタリストの存在がデカい。最近は彼と「歪最高会議」と題して様々な歪みエフェクターを持ち寄ってはしゃいでたりしております。

そんな折の、例のキチムでのテレキャス事件でした。ちなみにこんな可愛らしいアンプリファイアーをお借りして、足元は基本的にいつも使っているHAOのRumble Modを踏みっぱなしにしておりました。




テレキャスていうと一般にやっぱりジャキジャキ、悪く言うとペケペケな音のイメージが強いです。僕はもともと細いとか鋭い音は、その音楽性とマッチした時のかっこ良さはわかりますが、自分が出したいかと言われるとそうでもなくて、丸くてしかし軽い音がいいなと。テレキャスのピックアップセンターにして、ちょいボリュームかトーン絞って「丸いんだけど軽い音」が出せた気がしました。自分が最近良く弾くフレーズとか手癖とかで、2〜3和音ハイボジでオカズ的に入れたりするんですが、そんな時和音の構成音が一個一個粒だってて綺麗に聞こえるテレキャスターは、イイんじゃないだろうか、とか。あと、最近好きな音楽的傾向の変化もあり、素敵なカッティング出来る人になりたいなーと言う気持ちとか。これも「ジャキジャキ」ではなく、粘りを感じつつも歯切れの良い奴。例えばThe Fishmansの8月の現状に収録されている、Seasonライブ盤のアウトロのカッティング。今は全然出来ないんですけど。あぁいう事ができるようになりたいし、テレキャスって合ってそうだよな、とか。とかとか。冒頭で申し上げた想念の中身はそういった内容になっております。

まあまだ新しいギターを手に入れるかはわかりませんが、こんな風にギター談義みたいな事を、友人らと楽しんでいる最近の自分にクリビツって奴です。

しかし結局のところ、ギターオタクになりたいわけでもギターヒーローに憧れてるわけでもない。さり気なくそこはかとなく素敵な音楽ができるようになりたい。そうじゃないのにギターや機材のウンチクを垂れるオジサンにならないようには気をつけないとね。

なんだか長く書いてしまいましたが、或る僕の好きなギタリストがこんな事を文章に書いてて、僕も「やっぱそうっすよね!」と思いました。

俺ももっと愛したいんだよ、ミュージックを。

トム・ヨークさんのリズムギター

7月にロンドンへ行って来ました。理由はatoms for peaceと言うバンドのコンサートを見るため。

その時は「すげーいいバンド。すげーいいライブだった」としか言えなかったのですが、時を経て少し自分なりに言語化出来るかなと言う気がしたので、記録します。

まず、こんなバンドです。



このバンドにおいて、まずパーカスのおじさんとドラマー、マジで仕事師。いわゆるロック的なスネア(2拍と4拍目)をいれてる曲が一曲もない。仮にこの2人のリズムを完コピしようと思っても今の俺の能力ではできない (笑) トムとナイジェルが、アフロビートからの影響を受けたと言っていた意味が最近わかりました。

ギターに関しては、一曲の中でカタルシスを得るための手法として、いわゆるロックのサビで良くある、ディストーションギターでガーンていう手法は一度も使っておらず、ギターリフ含め微妙な音色とリズムの組み合わせの変化でそれをやっている。特にライブアレンジでそれが顕著。

ギターに関してさらに言うと、普通にコードでジャーンとストローク入れる所も一曲もない。曲の最も盛り上がる部分でさえも。これって実はロック畑の人にはかなり珍しい。常に単音または複音で刻み続けるリフで、微妙に変化して行くっていう。打楽器二人だけのみならずトムヨークとナイジェルのここら辺の部分もアフロビート的アプローチと言えるかも。

そして、トムヨークのギターって音色にかなり味と言うか、トムヨークでしかない音色があって、グチャッとした感じ、イメージで言うと藁半紙の紙袋を潰した時の質感みたいな音色で、思うにこれは右手の癖が大きい。単音フレーズやアルペジオ的なフレーズでも手首から先の振りがかなり大きくて、荒目のブラッシング音と一緒に、これまた微妙に荒目の、しかし的を射ているリズム感がこの紙袋潰し感を生み出してるのではないかと思う。

しかしトムのギターフレーズのこういった傾向は、実はかなり前から出現してて、歴史を振り返ると、彼のメインのバンド、RadioheadではKID A/Amnesiacという2枚のアルバムを出した2000年頃、トムは「ロックなんてゴミ音楽じゃないか」発言と共に、一切ギターを弾かずピアノを習得し始めた。その次の、ある意味ロック回帰的とも評されるHail to the thiefで再びギ ターを手にするが、その時点で既にコードストロークはせず、単音または複音で16部とか8部のリズムを刻み、ルート音+テンション音の組み合わせを変化させて行く ギターフレーズのスタイルを確立している。(この辺の詳細は2009年当時のブログに書いた。リンク。) そしてこの傾向は、現在までに続く2枚のアルバム、In Rainbows、The King of limbsでも続いている。

In Rainbowsでは、リズムの重視の傾向と共に、アナログ楽器による音響効果のこだわりが見られた。主にトムがリズムギター、二人のギタリストが様々な楽器によってノイズ的なアプローチやポリリズミックなリズムを重ねると言った曲が多い。例えばこんな風。



続くThe King of limbsではサポートドラマーを導入し、より電子音楽ぽいリズムや音響に傾倒している。ライブでは、ドラマー二人の細かく複雑なビートの上で、ギタリスト二人はギターを使ってもはやギターではない音を出しまくり、トムはその上で奇妙なダンスを踊りまくると言う、もはやよくわからないがしかしかっこいいと言う領域に来ている。例えば下記の動画。



そして、そこからの、2013年現在、Atoms for peace。改めてもう一曲。



こうやって流れを追うと、トムが自分の感性に従って音楽的冒険と追求を自然にし続けてる事がわかるし、しかもそれが商業的に成功している。アートワークや ライブパフォーマンスやファッションや見た目の老け方含めて、めっちゃいい感じでかっこいい中年になってるよなー、と思うわけです。ユースカルチャーの音楽出身でどう歳をとって行くかみたいな、話が脇道にそれてしまいましたが、そういう意味でも魅力的。

そんなわけで、まだ言語化出来てない部分もありますが、私はAtoms for peaceと言うバンド及びトムヨークさんを非常にお慕い申し上げております。 僕も音楽的冒険したい。

(本ブログ記事は、私の友人である金川さんに私が個人的かつ一方的に送りつけた長文メールを一部加筆修正したものです。笑)

映画「BIUTIFUL」について

先ほど香港のホテルにチェックインしました。昨年末から、隔週で一週間単位の香港出張が続いております。一週間単位でホテルで過ごし働く、という生活の中で一番大変なのは、言語の問題でも、たくさんの仕事に追われることでも、早朝便で帰国し睡眠不足になることでも、エコノミーシートの往復でもなく、「くつろげない」事だと思いました。

使い慣れたフライパンで飯を作り、座り慣れた椅子にすわり、使い慣れたカップでコーヒーを飲んだり、弾き慣れたギターを弾いたりすることが、普段どれだけ自分を癒してくれているのか、逆説的に気付かされます。

最近は、だからこそ香港で過ごす時間と日本で過ごす時間は別のものとして、その中でやれること、やりたいこと、できること、のバランスをとって最大化するようにしています。悪くない感じです。

以下、話変わって、昨夜から今朝にかけて観た映画「BIUTIFUL」について。

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Gustavo Santaolalla

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貧困と犯罪。不法滞在外国人。余命告知。親との対面。子との関係。夫婦関係の不和や破綻。双極性障害。裏切り。霊との静かなる対話。特殊能力。生活。家族や隣人への愛。日常に潜む美。突如として訪れる他人の死。刻刻と近づく自分の死。

どれかの頭に「過剰な」とつけてドラマ仕立てにしたとき、我々が辟易する、どこかで見た事のある映像が出来上がってしまうんだろうけど、この映画ではどれもが「過剰」でなく、シンプルにして「すぐそこに在る」感じを放っていた。そのどれもがこっちを見てるような緊張感。見ていて疲れる程の。余命宣告された時、恐らく自分も身の回りの全てがこれだけの存在感と緊張感を放ってくるのだろう。たまらなくリアルだった。

傍からみたら違法滞在者からピンハネしていたり、霊能者インチキまがいで小銭を稼いだり、嫁との復縁と別離を繰り返したり、幸の薄い人生を送る男かもしれない。しかし、その男の人生と最期。心情を表にださないが、滲み出てしまう、全ての重みと感情。自身の中に正義や理論がありそれに基づいて生きる。この点が、今のところ僕の中でオールタイム映画ランキングベストであるThere will be bloodにも共通していた。自分の中でこの「BIUTIFUL」も、間違いなくベスト級に食い込んだ。

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ダニエル・デイ=ルイス、ポール・ダノ 他

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余命宣告を受けても取り乱さないず、誰にも悟らせず、自ら信ずる、すべき事かつできる事を行おうとする。しかしそんな彼も唯一、師の前でだけ嗚咽を漏らす。人生ってエモいぜ。。。

死ぬ時は俺もこんな風に死のー。

「エモさ」についてふと思ったこと

いつもながら、ホントどうでもいい事書く。

音楽と映画について共通言語を持つ友人と感想を言い合う時に「エモい」という便利だが思考停止に近い形容詞をよく使う。一般的な用法と自分(と自分の周りの一定の共通理解を持っている友人)の使っている「エモい」のニュアンスは違うのかもしれないという前提で言うと、言い換えれば「グッと来る」という感じで、「感動する」と略すとちょっと違う感じ。

どういうモノにエモさを感じるか。自分にとって「何かを何かに投影出来うる」要素や文脈を含むモノでは?とさっき思った。そして後者の「何か」に当てはまるのは「自分(の感覚・感情・状況)」である場合が50%以上は占める。それが「現在の自分の感情」であれば、単純に「共感」で片付くものなんだけど、例えば「過去に自分が体験した出来事及びその際の状況や感情」だとしたらなると、「共感」という言葉では拾い切れないニュアンスがある。

例えば、音楽、ギターフレーズについてのエモさについて。自分なら全く思いつかないであろう素晴らしいギターフレーズを聴いた時に感じるのは関心・感動・感激であって「エモさ」ではない。「あぁ俺でもそうするわ!そうなるよな!」とか、「こういう感じでこうなったからこうなったんだろうな!わかるぞ!」という感覚をギターフレーズ(ギタリスト)に感じる時、エモさを感じる。さらにはそのギタリストの境遇・状況・年齢などから勝手に「あぁそうなるよな!こういう時だからこうなんだよな!」と自分勝手に感じるソレが「エモさ」。

例えば映画のあるシーンやストーリーについて。 凄く美しい(または)映像・言葉・登場人物・人物間の関係、なんでもいいが、そこに自分もしくは自分の把握しうる何かを投影出来なければ、「エモさ」はない。だから全く美しくもなんともない駄作映画の、しかも主題と関係ないものでも、「エモさ」は生じうる。映画の中である部屋に配置してある何かに、過去の状況を察せる何かがあって、そこに何か(例えば過去の自分の出来事とその時の感情)を投影してしまった場合、そこに生まれるのが「エモさ」。

んーでもちょっと違うかな? まぁいいか。

しかし日本に帰ってから観るもの聴くもの体験するもの全てがエモすぎる。やっぱたとえ日本がこの先どうにかなっても俺は一生日本人なんだなと思った。そしてそれは日本語でモノを考えている事ともめちゃくちゃ関係している。まだうまく説明できないけど。

自分の心的状態と突然起こる何かとの偶々のタイミングの合致


夏休み、タイで働いてる友人を訪ねました。5日間ほど。総じてマジ良い国だなと思いました。馬鹿っぽい感想ですけど。そりゃみんなタイ好きなのも頷ける。シンガポールくらいインフラとかイケイケなのに、アジアのムアっとした所、ダサくて暑い何かが全然あるし、飯うまいし文化あるし。

しかし今回の度はそこまでグッと来る強烈に個人的な体験はあまり出来なかったな。それは行った場所がどうとかじゃなくて、自分の心的状態と突然起こる何かとの偶々のタイミングの合致。なかなかコントロール出来るもんじゃないしだからこそグッと来るんだろうけど。思うにインドネシアから帰国して一ヶ月っていう、ちょっと今自分の落ち着くべき場所があまり定まってないフワフワした状態で旅行っちゃったからかな。

今自分にとってアツい場所は東京なので、しばらくは東京で遊ぼうと思う。

まぁでも楽しかったわ。先輩の真似して、写真100枚ひたすら貼ってみる。



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プロフィール

rt258593

Author:rt258593
2つの場所でギター弾いてます。長野生まれ長野育ち、18歳から上京し、2011年ジャカルタ、インドネシア生活を経て2012年現在東京在中。

tane
tane myspace
ギターとトラックと映像、リアルタイムサンプリングとそのエフェクトとループによる曲構築。

画家
画家web

各国の民族楽器(三味線、ピン、ドゥンドゥン、ジャンベ、ウィンドチャイム、ボンゴ、ティンバレス、コンガ、銅鑼、カホン、ディジュリドゥ他)と5種の管楽器、そして、ギターやベース、キーボードやドラム、更にスタイロフォンやテルミンといった電子楽器、床やタライやバケツといった音の出る器、果てはヒューマンビートボクサーすらも内包した、純然たる無国籍無秩序音響派楽団。腹には一物、胸には野望を秘めた連中が、イイ匂いのする仲間を募り、募られた仲間はまた仲間を募り、募り積もって、公園で音を鳴らし始めたところに、端を発す。性別、年齢、職業、国籍、趣味嗜好、及び楽器の経験や所持は問わず、あまりお互いのことを知らないままに、同世代の気のイイ輩が集結。演奏の技術よりも、音を鳴らすことを楽しむことを優先し、メンバーや担当楽器は流動的。

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